● ちくま文庫 ●

ちくま文庫(ちくまぶんこ)は、筑摩書房が発行している文庫判叢書である。 1985年12月に刊行を開始した。基本的な装幀は安野光雅(ちくま文庫の刊行に携わった松田哲夫(現 筑摩書房専務取締役)の小学生の頃の美術教師である)。 ちくま文庫の4本の柱は、「新教養」「古典」「ヤングアダルト」「全集」である。文庫名を漢字の「筑摩文庫」でなくひらがなで「ちくま文庫」にしたことについて、文庫編集部の金井ゆり子は、元々の筑摩書房のイメージから離れて「ゆるやかな枠組みで作品を選んでいこう」という思いが現れていると語る。 当初は自社刊行物の囲い込みの意識が強かったが、1992年のちくま学芸文庫創刊からは、学術的なものはそちらに回して、一般書の比重が高くなっている。また、個人全集に強い版元のありかたを利用して、文庫サイズの個人全集(芥川龍之介・森鴎外・太宰治・宮沢賢治など)が充実しているのも特色である。