● 集英社文庫 ●

集英社文庫(しゅうえいしゃぶんこ)は、集英社が発行している文庫である。 もともとは、当時集英社が出していた『小説ジュニア』に掲載されていた赤松光夫や吉田としなどの青春小説の文庫化からはじまった(今のコバルト文庫である)。また、1976年からは集英社漫画文庫として、池田理代子『ベルサイユのばら』など漫画の文庫化(ただし、1980年代中盤にいったん消滅した)にも早くから取り組んでいた。それを基盤にして、1977年5月、大人向けの文庫シリーズとして創刊された。 創刊当初より主に集英社が権利をもつ大衆文学を主力としたが、当時『すばる』の看板作家だった石川淳の作品を積極的に文庫化し、広い読者層を掘り起こそうともしていた。また、アラン・シリトーやギュンター・グラスなどの、海外の当時の新鋭作家の作品も開拓した。